カーボンニュートラルを目指した
次世代自動車とエコドライブ
カーボンニュートラルとは、人為的活動において排出された二酸化炭素と吸収される二酸化炭素が同じ量になることです。
交通や運輸の分野において自動車の二酸化炭素排出量の割合は非常に多く、
カーボンニュートラル実現のためには次世代自動車やエコドライブによる二酸化炭素削減が重要になってきます。
2025年2月更新
次世代自動車って?
次世代自動車とは、ハイブリッド自動車、電気自動車、クリーンディーゼル自動車、天然ガス自動車などのことをいいます。地球温暖化の原因となるCO2の排出が少ない、又は全く排出しない、あるいは燃費性能が優れているなどの環境にやさしい自動車です。
エコドライブって?
運転の仕方しだいで排出される大気汚染物質量は大きく変わります。地球にやさしい運転の方法がエコドライブです。ちょっとしたことに気をつけて運転するだけで、地球環境を守ることができるのです。交通法規と安全優先で、無理なく自然にエコドライブをする習慣を身につけませんか。
「エコ」の2つの意味
エコロジカル・・・環境にやさしい
エコノミカル・・・お財布にやさしい
地球にやさしい次世代自動車
ハイブリッド自動車、電気自動車、クリーンディーゼル車、燃料電池車などの次世代自動車があります。
カーボンニュートラルに向けてもっと環境性能に優れた究極のエコカーの開発が進められています。
次世代自動車の一部をご紹介します。
水素燃料電池車
水素と空気中の酸素を反応させて、燃料電池で発電しモーターを動かして動力とする自動車です。排出されるのは水だけのため環境にやさしい車です。
電気自動車
エンジンではなく電力で動く電気モーターを動力とする自動車で、二酸化炭素などをまったく排出しません。充電スタンドも増えています。
プラグインハイブリッド車
ハイブリッドカーの一種で、コンセントから直接充電ができるタイプです。ガソリンと電気のどちらかを補充すれば走行できます。
ハイブリッド自動車
エンジンと電気モーターの両者を備えた自動車です。走行中に蓄えられた電力を使用するので、充電は必要ありません。
クリーンディーゼル車
軽油を燃料として、厳しい排ガス基準を満たした自動車です。ガソリンエンジンの車と比べ燃費が良い自動車です。
天然ガス自動車
ガソリンの替わりにガスを燃料とする自動車で、有害物質の排出量が少ないのが特長です。バスやトラックなどの自動車で用いられています。
低燃費かつ低排出ガス認定車って?
省エネルギー法で定められた燃費基準をクリアし、かつ、国土交通省から排出ガスが少ないことを認められた、「地球にやさしい」自動車のことです。認定された自動車のカタログ等に「燃費基準達成車」「低排出ガス認定車」の記載があり、達成段階に応じて数種類の段階があります。
エコドライブの実践
基本
姿勢
正しい運転姿勢を意識しましょう。深く腰かけて肘が軽く曲がる程度がベストです。疲れにくい姿勢がエコの第一歩です。
ブレーキ
ブレーキを踏みきった状態で膝がやや曲がる程度、かかとはアクセルのすぐ近くに。踏み込み過ぎは燃費悪化の原因です。
タイヤ
タイヤの空気圧が不足していると燃費は大幅に悪化します。タイヤ破裂の原因にもなるので空気圧チェックは定期的に。
発進前
燃費をはかろう
運転の仕方次第で燃料消費量は大きく変わります。消費量を減らすことで環境だけでなくお財布にもやさしい自分の燃費を把握してエコドライブの効果を実感しましょう。
ルート確認
遠出をする時は、地図やカーナビなどを活用して事前に行き先や走行ルートをチェックしよう。道に迷う心配もなく、楽しくドライブできます。
交通情報の確認
外出前に、渋滞や交通規制などの道路交通情報を確認。渋滞に巻き込まれることも、燃費が悪くなる原因の1つです。
渋滞する道や混み合う時間帯を避けてルートを決定しよう。
発進時
ふんわりアクセル
発進から5秒で時速20kmに達する程度の「ふんわりアクセル」で、燃費は10%ほどUPします。
回転計
回転計(タコメーター)が付いている自動車の場合は、1500rpm程度が目安です。エンジンの回転数を必要以上に上げない運転を心がけましょう。
不要な荷物
重量が増えると抵抗が増加するので、燃料消費量も増大します。不要な荷物の積載は極力避けましょう。車内を片付け、広々ドライブ!!
走行中
一定の速度
アクセルとブレーキの多用は大幅に燃費を悪化させます。一定の速度での走行を心がけましょう。心と時間にゆとりをもって運転することが大切です。
予測運転
信号が赤に変わって停止する場合などは、前もって予測して早めにアクセルから足を離し、惰力で走行しましょう。減速時や坂道を下るときもエンジンブレーキを活用しましょう。
エアコンはひかえめ
エアコンの過度な使用や、外気導入と併用するなどの不効率な使用は、燃料消費を増大させます。適度な温度設定や換気を心がけましょう。冷やしすぎ・暖めすぎは体にも悪いです。
車間距離
車間距離を取ってムダな加速・減速・急ブレーキを防ごう。
快適な運転で事故防止。走行中は前の車から2〜3秒以上の距離を保ち、疲れや天候の悪化など状況によっては車間距離を長く取りましょう。
停止時
アイドリングストップ
アイドリングは不経済なだけでなく、騒音など周囲の迷惑にもなります。アイドリングは多くの自治体の条例で禁止されています。
できる範囲で
およそ5秒以上停車する場合はアイドリングストップが効果的ですが、坂道などは危険なので無理のない範囲で行いましょう。
暖機運転はNG
技術の進歩により、現在使われている自動車で暖機運転が必要なものはほとんどありません。エンジンをかけたらすぐ出発しましょう。
迷惑駐車
迷惑駐車は交通の妨げになり、事故や渋滞をひきおこします。迷惑駐車があると、歩行者やドライバーの視界が妨げられ、交通事故が発生しやすくなります。
駐停車ルールはしっかり守りましょう。